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甘くて美味しいとうもろこしですが、
実に様々な種類があり、私たちが普段食べている品種は
その中の一つに過ぎないことをご存知ですか?


とうもろこしの品種について調べてみると、
とうもろこしは食用だけではなく、
飼料用私たちの生活のいろいろな場面で
活用されていることもわかりました。


そこでこの記事では、
数あるとうもろこしの品種からいくつかご紹介し、
それぞれについて詳しく解説したいと思います。
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スイートコーン(甘味種)


一般的に「とうもろこし」と呼ばれ
食用にされるのはこのスイートコーンです。

日本人にとっていちばん馴染みの深い品種で、
糖度が高く軟らかいのが特徴です。

※参照:とうもろこしの歴史をアメリカ、アフリカ、日本から解説


最近では、生で食べられる品種も栽培されるようになり、
甘さとみずみずしさ、粒の皮の軟らかさから、
まるで果物のように食べられるとうもろこしとして、
スイートコーンは注目を浴び続けています。


スイートコーンは更に数多くの品種に分けられますが、
大きく分けると3つの種類に分けられます。

ゴールデンコーン(黄粒種)


全ての粒が濃い黄色のとうもろこしのことを
ゴールデンコーンと言います。

他の品種よりも糖度が高いのが特徴で、
味来(みらい)やゴールドラッシュなどに代表される
生でも食べる事が出来る品種が存在するのが特徴です。

私たちの生活の中で最も馴染み深い
食用のとうもろこしの品種と言っても過言ではありません。

シルバーコーン(白粒種)


全ての粒が白い色をしている
食用のとうもろこしの品種です。

「シルバーハニーバンタム」とも呼ばれ、
光沢のある粒が敷き詰められた白一色が特徴的です。


小粒でツヤがあるのが特徴であるほか、
粒皮が軟らかく甘みも強いので、
サラダなどに向いています。

メディアで取り上げられた事で人気になった品種であり、
栽培が困難で、生産リスクが高いという事情から、
入手が難しい「幻のとうもろこし」と呼ぶ事もあります。

バイカラーコーン(バイカラー種)


このバイカラーコーンは一代雑種で、
黄色い粒と白い粒が3対1の割合で入っています。

主にアメリカで育成されているとうもろこしの品種で、
スイートコーンの中で最も甘みが強いとされています。

実際、黄色の粒は甘みの強さと柔らかい粒皮が特徴で、
光沢の強さと食感が優れている事で知られています。

なお、現在日本のとうもろこしの主流となっているのは
このバイカラーコーンです。

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ここまででご紹介したのが、私たちの生活でおなじみな
「スイートコーン」と呼ばれる品種です。


しかし!


実はとうもろこしの品種はまだまだあります。

中には家畜の飼料用、そして医療用にも使われているものも・・


一体どのようなものがあるのか、
この機会に確認してみましょう。

ポップコーン(爆裂種)


お菓子のポップコーンを作る際に使う食用の品種です。


筆者は子どもの頃、どのとうもろこしでも
ポップコーンが作れるものと思っていましたが、
この品種でしかお菓子のポップコーンは作れません。


なぜなら、他の種類のとうもろこしの粒では、
乾燥させてもこの爆裂種ほど硬くならないので、
お菓子のポップコーンにはならないからです。


また、この爆裂種は粒の皮が非常に硬いのが特徴です。

爆裂種の硬い粒を加熱することで、
粒の中の水分が水蒸気となって膨張し、
皮が圧力に耐え切れず程よい具合に皮が破れます。


これがいわゆるお菓子のポップコーンです。

デントコーン(馬歯種)


家畜用の飼料やコーンスターチの原料として
用いられているとうもろこしの品種です。

世界でいちばん多く栽培されている
品種としても知られています。


デントコーンの利用方法としては、
主に乾燥させて、牛や豚、鳥などの
家畜の飼料として利用されます。


成長過程で糖分がデンプンに変わってしまうので、
そのまま食べることには向きませんが、
そのデンプンを利用した「コーンスターチ」は
私たちの生活のいろいろな場面で使われています。

お菓子作りで使用することはよく知られていますが、
他にも、ビールの発酵原料として使われたり、
段ボールを製造する際の接着剤として利用されています。


また、医療用としても、
飲み薬を錠剤の形にするために使われるなど、
様々な形で利用されています。

フリントコーン(硬粒種)


加工して食用に利用されたり、
家畜の飼料や工業用の原料に利用される品種です。


角状デンプンと呼ばれる硬いデンプンが
粒の全体についているのが特徴
で、
メキシコ料理のタコス「トルティーヤ」に使われるのが
このフリントコーン(硬粒種)なのです。

先ほどご紹介したポップコーン(爆裂種)も、
もともとはこのフリントコーンから生まれました。

ワキシーコーン(もち種)


もちとうもろこし」と呼ばれる食用の品種です。


粒の中のデンプンにもち質があり、
若いうちに収穫して蒸すと、
もちもちとした食感があるのが特徴です。


日本にもいくつか在来種があり、
昔から「もちとうもろこし」として食べられてきました。

粒の色は白色、黄色はもちろんですが、
黒色や紫色をしたものもあります。


「ワキシー」という名前は、
完熟させると粒の表面がツルツルになり、
ワックスをかけたように見えるので
こう名付けられたと言われています。

この記事のまとめ


とうもろこしの品種には食用のものだけでなく、
飼料用や医療用など、様々な用途で
利用されている事が分かりますね。


私たちが普段食用として食べているのは
スイートコーン」という品種なのですが、


とうもろこしの品種は他にも、

・ポップコーン:お菓子のポップコーン
・デントコーン:コーンスターチや飼料用
・フリントコーン:家畜の飼料やタコスに使われている
・ワキシーコーン:もちもちした食感で有名


こうした品種が存在しています。


今年の夏、とうもろこしを食べる際は、
自分が食べているとうもろこしの品種が何なのか、
スイートコーン以外のものを食べる機会がないのかを
チェックしてみるのも面白いかもしれませんね。


なお、以下の記事では
とうもろこしのきれいな食べ方を解説しているので、
食べる時のマナーが気になる方はご覧になってみて下さい。

※参照:トウモロコシの食べ方やきれいに食べる方法について解説!