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6月も終わり。台風の発生も本格的になりますね。
天気予報とにらめっこしている方も増えてくる時期でもあります。


また、この時期には「集中豪雨」の発生が増えてくる時期でもあります。ただ、この言葉の意味をきちんと理解している方は少ないのではないでしょうか。

似たような言葉である「ゲリラ豪雨」との違いも気になりますね。


今回はこの時期に多い、集中豪雨の定義や仕組みについて詳しく見ていきましょう!
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集中豪雨とは?その定義について!


最近何かと聞く「集中豪雨」ですが、何らかの定義があるのでしょうか…?

集中豪雨とは、局地的かつ短時間での強い雨のことを指します。つまり限られた地域内で、短い時間に多量の降水があることが「集中豪雨」とされているのです。日本において一般的に学術用語としても使われていますが、降水量に基づいた定量的な定義はありません。

集中豪雨によく似た言葉として「局地的大雨」というものがありますが、気象庁ではこの2つを別の言葉として扱っています。前者は単独の積乱雲によってもたらし、数十分の間に数十mmていどの降水量をもたらす雨のこと。後者は連続した積乱雲が通過したことによってもたらされ、数時間にわたって強い雨が降り、100mm以上の雨量を記録するものだそうです。

ただ、どちらも明確な数値の定義があるわけではないようです。

集中豪雨の仕組みをわかりやすく解説!


それでは、集中豪雨の仕組みはどのようになっているのでしょうか。

集中豪雨は積乱雲によってもたらされます。
この積乱雲は垂直に育っていくのが特徴で、水平に発達していく層状の雲に比べて、激しく多量の雨をもたらします。これは雲の内部の対流が大きく関係しています。

垂直方向の積雲・積乱雲は激しく雨をもたらすものの、そういった雨はたいてい散発的で降り始めてもすぐに止んでしまうにわか雨であることが多いです。


しかし大気が不安定であったりすると、積乱雲がどんどん発達していき、雨量が増して数十分で数十mmほどになります。そしてさらに条件が整うと、さらなる大雨を引き起こしていきます。

その条件ですが、寿命が限られた積乱雲が次から次へと発生と発達を繰り返し、かつ、それらの積乱雲が同じ地域を通過するという条件です。
これらの条件を満たすと発生するのが「集中豪雨」なのです。

また、都市部では、ヒートアイランド現象(コンクリートや自動車から出される熱によって都市部の気温が上がること)によって積乱雲が発生する場合もあります。

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集中豪雨とゲリラ豪雨の違いって?


また、集中豪雨によく似た言葉として「ゲリラ豪雨」というものがあります。

集中豪雨とゲリラ豪雨の違いは、一体何なのでしょうか?


結論を言うと、集中豪雨の中にゲリラ豪雨があるといった感じになります。集中豪雨の中でも、雨が降る範囲がとても狭く、短い時間の中で多量の雨をもたらすのがゲリラ豪雨です。

つまりゲリラ豪雨とは、集中豪雨よりもより局地的で限定的な雨のことを指します。


ゲリラ豪雨はスーパーセルと呼ばれる巨大な積乱雲がもたらすものですが、予想が非常に困難とされています。予想もしなかった時間に突然どしゃ降りの雨が・・・これがゲリラ豪雨です。

昨年の6月には千葉でゲリラ豪雨があり、駅をはじめ街全体が冠水してしまうという出来事がありました。


また、ゲリラ豪雨は先述したヒートアイランド現象の影響で突発的に厚みを増した積乱雲の影響で起こると、専門家の間では言われてます。

※参照:ゲリラ豪雨の意味や発生する原因とは?対策方法を3つ解説!

この記事のまとめ


集中豪雨の定義やその仕組み、ゲリラ豪雨との違いについてご紹介しました。


「局地的かつ短期間で降る強い雨」が集中豪雨の定義であり、その仕組みを押さえる際は不安定な大気の中にある積乱雲がカギとなってきます。

また、似た言葉であるゲリラ豪雨との違いは、「集中豪雨の中にゲリラ豪雨がある」と考えて下さい。ゲリラ豪雨の方が雨が降る範囲や時間がより少なく、その一方で量は多くなっています。


7月から8月になると雨に見舞われる機会も増えてきます。
外出中にびしょ濡れにならないためにも、天気予報のチェックも習慣付けたいところですね。

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