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今年の冬は比較的暖かいですね。


コートを着ていたのに汗が出てきて
「なんかイヤだなあ…」と感じた方も
比較的多いのではないでしょうか。


こうした暖かい冬のことを
「暖冬」と言ったりしますが、
実際の意味はどのようなものなのでしょうか。


また、暖冬が起こるそもそもの原因や、
問題、デメリットについても調べてみました。

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暖冬の意味と起きる原因とは?


そもそも「暖冬」という現象は
一体どのような意味なのでしょうか。


暖冬の意味を具体的に言うと、
平年より高い気温になった冬の日
のことを指して言います。


日本の場合は、平均気温が
0.5度程高くなったらですね。


また、気象庁による基準では、
3段階によって気温の高低が分かれており、
その内の高いに該当する日になれば
いわゆる「暖冬」だと判断
されます。



では、暖冬になる原因には
一体どのようなものがあるのでしょうか。


環境問題??と思う方もいるかもしれませんね。



暖冬になる直接的な原因は、
日本に冬型の気圧配置が
短期間しか存在しない
ことです。


また、北極圏やシベリアなどの
寒い地方から吹く寒気団が
日本に少ししか来ないことや、
全くやってこないことも原因とされます。


他には、冒頭でも述べたように
地球温暖化によって暖冬が
発生するという見方もあります。



その他の原因としては、
エルニーニョ現象と関係があるのでは?
という声もありますが、これについては
詳しくは明らかにされていません。


エルニーニョ現象がなくても暖冬になった年や、
エルニーニョ現象があったのに
寒くなったという事例も
過去に何件か確認されているためです。

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暖冬の問題、デメリット


暖冬と言うと、私たちが寒さに震えずに
過ごすことができるという点で
メリットがあると思いがちですが、
それ以外の観点からすると
問題点、デメリットも発生しています。


例えば農産物の生産増減です。


寒い環境でこそ育つ植物も多くあり、
特に冬を旬とする種類は
暖かい環境に弱い物が多いですね。


それらの生産量が減れば、
価格は反対に高く付けられます。


これとは反対に、
過剰に生産される食物もあり、
売れ残りによって廃棄されるものも
決して少なくありません。



また温暖になると雪の量が減ります


その結果として、
雪を利用している地域では
水不足になってしまうこともあります。



他には、スキー場などの施設が
使えない状態が発生しやすくなる点も
暖冬のデメリットと言えるでしょう。


そして、冬物衣料や暖房器具といった
冬場に使う製品の売れ行きが
落ち込んでしまうことも挙げられます。


暖冬は事前に察知することができないため、
生産する段階で少なめにしようという判断が
しづらい傾向にあるんですよね。

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この記事のまとめ


暖冬という現象の意味としては、
「平年より高い気温になった冬の日」
というものがあります。


暖冬になる原因としては、
冬型の気圧配置が日本に
短時間しか存在しない事などが
しばしば指摘されています。


また、暖冬が引き起こす問題としては
農作物の生産増減や水不足、
スキー場などの施設が使えなくなる事が
しばしばデメリットとして挙げられます。


寒い冬が嫌だと
だだをこねたい気持ちは解りますが、
一方で冬だからこそできることも多いんですよね。


人工雪や品種改良などによって
ある程度対応させることは可能ですが、
それらはそれらで、やはり天然の物には
かなわないという評価をくだされがちです。


酷寒の日など、極端に寒い日まで
擁護するつもりはありませんが、
寒さには寒さなりの趣きがあることを
改めて理解すべきなのかもしれません。


※参照:暖冬と地震の間にある関係とは??