多くの日本人選手が活躍したリオ五輪や、2020年に控える東京五輪の影響で注目が集まっているオリンピック。テレビで観戦している側は毎日寝不足になりそうですが、今までのオリンピックで日本はいくつメダルを獲得してきたのでしょうか?
日本のメダル獲得数や、日本人で最初のメダリストについてみていきましょう!
過去のオリンピックでの日本のメダル獲得数はいくつ?
まず、金メダルの獲得数はぜんぶで140個です。
特に、1964年から1984年の20年間の夏期五輪の大会で、日本は3分の一を超える50個の金メダルを獲得しているのです。
・1964年の東京五輪では16個
・1968年のメキシコ五輪では11個
・1972年のミュンヘン五輪では13個
・1984年のロサンゼルス五輪では10個
その後、しばらくは金メダル獲得数が5個以下の時代がつづきますが、2004年のアテネ五輪で復活!見事に16個の金メダルを獲得しています。
続いて銀メダルの獲得数はぜんぶで143個です。
こちらは1920年のアントワープ五輪からジワジワと獲得数を伸ばし、1956年のメルボルン五輪で10個の銀メダルを獲得しますが、その後は2008年の北京五輪まで銀メダルの数はふたケタには届かず、1~9個の獲得数で推移していきます。
しかし、 2012年のロンドン五輪では最多記録を更新する14個の銀メダルを獲得!
この大会では、金銀銅を合計したメダル獲得総数も過去最多の38個にのぼっています。
そして銅メダルの獲得数はぜんぶで160個です。
1972年のミュンヘン五輪まではひとケタの獲得数で推移していますが、1976年のモントリオール五輪ではついに10個の銅メダルを獲得!
その後は1984年のロサンゼルス五輪では、14個と記録更新しています。
ここ最近の夏季五輪では、以下のようにずっとふたケタの獲得数をキープしています。
・2004年のアテネ五輪の12個
・2008年の北京五輪の10個
・2012年のロンドン五輪17個(過去最多)
これらをまとめた金銀銅メダルの合計獲得数はというと、ぜんぶで443個!
もしすべてのメダルをずら~っと並べて見ることができたら壮観でしょうね。
そして、その1つ1つのメダルの裏にある試練のドラマを想像すると、443個のメダル獲得には選手たちの想像を絶するほどの努力があったのだと思わずにはいられません。
ところで、このメダル獲得数ですが、夏期と冬期それぞれのメダル数でみてみると夏期五輪のメダル合計数は398個なのにたいして、冬期五輪の方は45個となっています。ずいぶんと差がありますよね。
この背景には、日本は北から南に細長い島国で、積雪量の多い地域も限られていることや、ウインタースポーツ人口がその他の競技に比べると少なく、施設の整備や選手の育成も、北欧など強豪国に比べると遅れているといった事情が関係してくるのだそうです。
日本人で最初にメダルを獲得したオリンピアンは誰?
ここからは、金銀銅メダルを最初に獲得した日本人選手についてご紹介します。
オリンピックの舞台で日本人として初めてメダルを手にした選手は、1920年のアントワープ五輪で銀メダルを獲得した熊谷一弥選手です!出場した競技はテニスで、男子シングルスとダブルスの両方で銀メダルという快挙を成し遂げています。
また、この熊谷選手は1918年の全米選手権に出場して、日本人テニス選手として史上初のグランドスラムベスト4に進出した選手でもあります。
では金メダルを最初に獲得した日本人選手はというと、1928年のアムステルダム五輪の陸上男子三段跳に出場した織田幹雄選手です!
日本人初のオリンピック金メダリストとなった織田選手は、戦後の日本に陸上競技を広め指導を行い「日本陸上界の父」と呼ばている方。IOCオリンピック功労賞も受賞しています。
銀メダルを最初に獲得した日本人選手はさきほどご紹介した、1920年のアントワープ五輪に出場したテニスの熊谷一弥選手。そして、銅メダルを最初に獲得した日本人選手は1924年のパリ五輪のレスリング男子フリースタイルフェザー級に出場した内藤克俊選手です。
また、パリ五輪での日本のメダル獲得数は、この内藤選手の銅メダル1つのみで、日本がオリンピックに参加しはじめた初期の時代の貴重なメダルとなっています。
この記事のまとめ
オリンピックにおける日本のメダルの獲得数と、最初にメダルを獲得した選手についてごメダル別に紹介しました。
オリンピックにおける日本のメダルの獲得数は、金メダル140個、銀メダル143個、銅メダル160個で、合計すると全部で443個のメダルを獲得しています。
また、夏期五輪と冬期五輪それぞれのメダル獲得数は、夏期が398個、冬期が45個で、夏期の獲得数が断然多い結果になっています。
最初のメダリストは以下の通りですね。
・メダルそのものを最初に獲得(銀メダル)
→熊谷一弥選手(テニス)
・金メダルを最初に獲得
→織田幹雄選手(陸上)
・銅メダルを最初に獲得
→内藤克俊選手(レスリング)
1920年代といえば日本は大正時代。
戦後の不況や関東大震災、そしてまた戦争へと向かっていく時代背景の中で、日本スポーツ界の先駆けともいえる選手達が、オリンピックの舞台で勝ち取った金銀銅のメダルは本当に貴重だった事でしょう。当時の国民は、いま以上に一喜一憂していたのかもしれませんね。
※参照:日本のオリンピックの歴史についてわかりやすく解説!