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2015年~2016年の冬は暖かいですが、
こうした暖かい冬のことを
「暖冬」と言ったりします。

とすると、
「だったら冷たい夏は何て言うの?」
といった疑問が出てくるものですよね。


そこでこの記事では、
「暖冬」の逆の意味の言葉について
詳しく調べてみました。

また、暖冬に関係すると言われる
エルニーニョ現象や地震などとの
関係性についても解説します。
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「暖冬」の逆の意味の言葉はあるの?

暖冬」とは、平年よりも
高い気温になった冬を指す言葉です。

日本の場合は、平均気温が
0.5度ほど高くなった場合や、
気象庁による3段階の気温の高低のうち
「高い」に該当する日になった冬を指します。


しかし、
「暖冬」という言葉はよく聞きますが、
「その逆の言葉は?」と聞かれると
答えられない方もいるかもしれません。

また、中には「冷夏」と答える方も
もしかしたら居るかもしれませんね。


確かに、「冷夏」と
答えてしまう気持ちも
わからなくもないですが、
気象庁が用いる予報用語では違います。

「暖冬」の逆の意味の言葉としては
「寒冬」が定められているのです。


「寒冬=寒い冬」というのは
ごく当たり前な気がしますが、
寒冬とは、平年気温よりも3段階表現で
「低い」に該当する場合を示すそうです。


ちなみに、
「冷夏」の対義語は「暑夏」となります。

「冬の反対は夏」という訳ではなく、
あくまで季節ごとの気温を
指し示している関係という事になるんですね。

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暖冬とエルニーニョ現象との関係性は?


この暖冬という現象ですが、
エルニーニョ現象との関係が
しばしば指摘される
事があります。

暖冬とエルニーニョ現象との間に
何かしらの関係性はあるのでしょうか?


実際のところは、エルニーニョ現象が起きると
必ず暖冬になるのかといえば
決してそうでもないようなのです。

ラニーニャ現象が発生した年でも
暖冬になったこともありますし、
その一方で、エルニーニョ現象が
発生していたにもかかわらず
寒冬になった年もあるからです。


ではなぜ
エルニーニョ現象=暖冬
というイメージがあるのでしょうか。


そもそもエルニーニョ現象とは、
どのような現象なのかと言うと、

これは、太平洋東部の
赤道付近にあるペルーとエクアドルの
沖合から西へ太平洋のほぼ中心部まで
数千kmに及ぶ海域において、
海面の水温が局所的に上昇する現象を指します。

(ちなみに、ラニーニャ現象とは
エルニーニョ現象の逆のことで、
海面の水温が低下することを指します)


このエルニーニョ現象が発生すると、
大気循環が変化してしまうため、
日本付近では冷夏・暖冬に
なりやすい傾向があるのです。

つまり、
エルニーニョ現象が起こった際、
暖冬になったという年が統計上、
比較的多いというだけなのです。

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暖冬と地震との間には関係があるの?


また、暖冬が起こった年は、
地震が起こりやすいという説が
チラホラ言われているようです。


一見、暖冬という気象と地震は
関係ないように思われます。

ただ、過去の天災と呼ばれる地震や
火山の噴火などの自然災害が
暖冬の明けた年に多いのも事実です。


これは何故なのかと言うと、
暖冬という異常気象が、
月の満ち引きや豪雨の後と同じように、
地震の引き金を引くきっかけになる事が
あるため
だと思われています。

もちろん、
暖冬になる地震が起こる
と断言できる訳ではありません。


とは言え、暖冬が地震を引き起こす
きっかけになる事も否定はできないので、
今後、今年の冬が暖冬だった場合は
何かしらの心構えをしておくと
いざという時の際にいいかもしれませんね。

→「暖冬の意味や発生する原因、その問題点について

まとめ:暖冬について


暖冬の逆の意味の言葉は
その名のとおり「寒冬」です。
(冷夏ではありませんよ…!?)

また、暖冬と言えば
エルニーニョ現象との関連性が
指摘される事がありますが、
実際のところ、関連性はありません。

これ以外にも、暖冬が起こった年には
地震が起こると言われる事もありますが
こちらも確固たる根拠がある訳ではありません。


とは言え、暖冬という現象は、
気候に大きく影響するだけでなく、
私達の日常生活にも大きな影響を
与えるのは事実です。

寒さが苦手という方は、
暖冬と聞くと喜ぶかもしれませんが、
単純に気温だけの問題ではありません。

2015年~2016年の冬も、
エルニーニョ現象が起こっていますし、
今後の気象情報には注意が必要ですね。

→「暖冬が温暖化に与える影響と、インフルエンザとの関係について