夏休みの宿題で苦労するものと言えば、
やはり読書感想文なのではないでしょうか。
読書感想文という課題を進めるにあたって、
大変な思いをされる事も少なくないと思います。
少なくないのではないでしょうか。
この記事では、読書感想文のあらすじの必要性や、
引用の書き方などの注意点についてご紹介します。
読書感想文において「あらすじ」は必要なの?
読書感想文であらすじは必要なのでしょうか。
「あらすじを書いて字数を稼いで・・・」
こうした事を思った方は結構いると思います(笑)
結論から言うと、読書感想文におけるあらすじは
重要なものではないので書く必要はありません。
読書感想文とは、そもそもあらすじを書くものでなく、
選んだ本から学んだ事や、これからの生活や将来に
どう活かすのかを書くものだからです。
読み手は既に、選んだ本のあらすじを
知っていることを前提として、
読書感想文を書くと書きやすいでしょう。
その一方で、
最低限のストーリー展開程度でしたら、
あらすじを書いても問題ありません。
感想文の全てがあらすじで埋まってしまうと問題ですが、
本の内容を全く知らない読み手が読んだ際に
その本のストーリーが理解できる書き方であれば、
あらすじは多少は書いても問題はないと思います。
あらすじを一切書かずに、原稿用紙を自分の感想のみで
埋めつくすのはなかなか難しいかもしれませんね。
この場合は、選んだ本をしっかりと読み込んで、
重要な場面や作者のメッセージなどの要点をメモして、
その中から特に印象に残った部分を2〜3個選び、
それについて自分の思った事を書くのがポイントです。
ただし、決して忘れてはいけない注意点があります。
あなたの感想文を読む方は、
決して選んだ本の内容が知りたいわけではなく、
年齢に応じた文章表現がいかに出来ているかなどを
チェックしているという事です。
読書感想文における「引用」の書き方やその注意点
そもそも「引用」とは何かと言うと、
選んだ本に書かれてある言葉や一文を
そのまま抜き出して書くことを指します。
引用の書き方ですが、必ず「」(かぎかっこ)でくくり、
その言葉や一文の内容は決して変えてはいけません。
また、引用文の中に登場人物の話言葉などがあり、
「」の中に、更に「」を使用する必要がある場合は、
『』(二重かぎかっこ)を用いるルールがあります。
そして、読書感想文における引用を用いる際の注意点ですが、
どうしても必要な部分のみに利用するようにして下さい。
なぜなら、読書感想文とはあなたが本を読んだ事で、
どのような事を感じ、今後どうしていきたいのかと言った
自分の感情などを、あなた自身の言葉で書くものだからです。
引用だけの読書感想文は、
ただ、本を移したのと同じものです。
では、何か上手い方法はないか・・・
これについては、
この本には〜〜と書かれてあるけど、
それについて、自分は●●と思った。
このように、引用した一文の後に
自分の意見を添える書き方を用いると、
案外スラスラと感想文が書けると思います。
読書感想文のその他の注意点について
選んだ本をしっかり見て、自分の意見をまとめたら
いよいよ感想文を書いていく訳ですが、
その際、段落構成についても注意が必要です。
どのような段落で書けばいいかと言うと、
1、その本に出会ったきっかけ
2、分かり易く且つ簡潔な本のあらすじ
3、本の感想(どの部分がどのように面白かったか、感動したかなど)
4、この本を読んだ事により得たもの
例えば、このような感じになります。
読書感想文のもう1つの注意点としては、
書き終えた際の読み直しを必ず行うことです。
その際、チェックしておきたい項目としては、
・主語、述語の関係がおかしくないか
・自分の主張が伝わる文章表現になっているか
・誤字、脱字がないか、漢字は間違っていないか
・「てにをは」がおかしくないか
この4つが挙げられます。
作成した感想文の読み直しから気付く点なども多いので
面倒くさいかもしれませんが、しっかり行う事が大切です。
この記事のまとめ
読書感想文において、あらすじは必要ではありません。
むしろ、自分の意見や感想を盛り込むのが大切です。
また、引用の書き方は「」(かぎかっこ)を用い、
あらすじと同様、多用しないよう注意が必要です。
こうした書き方や注意点に気をつけて、
しっかりした文章を書いていきましょう。
特に、あらすじはつい書いてしまいがちですが、
これはあくまでもおまけで、本題は自分が感じた事、
これから活かしていきたい事などを中心に書く事を
忘れない様に、読書感想文を作成していきましょう。