暖冬とは、近年問題視されている
異常気象の1つです。
皆さんご存知かと思いますが、
暖冬とはその字の如く、
平年よりも暖かい冬の事を指します。
異常気象と言うと、地球温暖化も
深刻な問題とされていますが、
暖冬が温暖化に与える影響はあるのでしょうか。
また、冬季に流行するインフルエンザですが、
暖冬とインフルエンザの発生に
関係性はあるのかについても見てみましょう。
暖冬による温暖化への影響は?
今まで、11月というとコートや手袋、
マフラーといった防寒具が
手放せない時期に値していました。
しかし、暖冬の年は11月でも暖かい日が続き、
コートなどの防寒具が無くても外出できるため、
冬を忘れるかの如く気温が上昇します。
また、12月でも夕方から早朝にかけては
一気に気温が下降するものの、
日中は比較的暖かいといった陽気が続くのです。
このような暖冬が続くと、
もちろん地球温暖化現象にも影響が
出てくるようになります。
暖冬により、
毎年冬(11月~2月頃)の温度が上昇するという事は、
地球自体の通年の平均気温が上昇する事と比例するため、
暖冬は地球温暖化へ影響を与えるといえます。
これが深刻な問題だと捉える方は少ないですが、
暖冬が地球温暖化に繋がることで温暖化が進み、
干ばつ、海水温の上昇など様々な環境への影響も現れます。
また、平年の気温で生存していた生態系にも
温暖化は大きな影響を及ぼします。
このように、1つの異常気象でも
他の異常気象にも結びついており
恐ろしい影響を与えるものなのです。
暖冬とインフルエンザ発生の間に関係はあるのか?
冬に流行る風邪というとすぐに
インフルエンザが思い付きますが、
暖冬だと、平年よりもインフルエンザが
流行しやすいのです。
一般的な冬は、夕方から朝方にかけて
著しく気温が下降する事が通常なのに対し、
日中は比較的暖かく過ごすことのできる暖冬は、
1日の気温の変化が大きいため、空気の乾燥や
湿度の低減に繋がりやすいのです。
温度、湿度の管理が十分でないと、
菌が繁殖し易くなってしまいます。
また、暖冬に油断して薄着をしてしまったり、
寝冷えを起こしたりなどの原因から風邪を引き
抵抗力が落ちて、インフルエンザにかかってしまう
というケースも多いのです。
このような暖冬の時期こそ、
インフルエンザには要注意なんですね。
特に、免疫力に乏しい乳幼児や高齢者の方は
常日頃から体調管理はしっかりと
行っておきたいものです。
確実な温度、湿度の管理を目指したいものです。
まとめ
この記事では、暖冬による影響について、
地球温暖化とインフルエンザの2つを解説しましたが、
どちらも入念な対策が大切だと分かりました。
普段より暖かい冬という事は
完全なる異常気象であり、その悪化を防ぐ為にも
私達にできる事を探し、行動すべきですね。
CO2削減などの身近な行動から
暖冬、温暖化対策へのアクションを起こし、
一人一人が地球に優しい環境作りをしていく事が
大切になってくると言えるでしょう。
また、気温が下がってくるこの時期は
体調管理をきちんとするのはもちろんの事、
インフルエンザの発生を防ぐための
予防注射も早めに行った方がいいでしょうね。
→「暖冬とエルニーニョ現象、地震との関係について」
→「暖冬が発生する原因やそのデメリットについて」