s_スクリーンショット 2016-01-25 10.23.32
花筏という言葉はご存知ですか?

はないかだ」と読みます。


あまり有名でない言葉かもしれませんが、
花筏は、春に咲く植物と桜の散った状態を表す
2通りの意味で使用されています。


花筏と言う植物や、その言葉の意味を
知らない方も多いと思いますが、
この記事では、花筏の語源や咲く時期、
育て方について詳しく解説していきます。

スポンサードリンク

「花筏」ってどんな意味があるの?語源は?

はじめの方で説明したとおり、
花筏」という言葉は、春に咲く植物と
桜の散った状態を表す言葉という
2つの意味合いを持っています。

それぞれについて見ていきましょう。


まずは桜の散った状態という意味ですが、
これは、4月に散った桜が水面一面に
固まりのようにたくさん浮かんで
流れていく姿を筏に見立てたことが、
その由来だと伝わっています。


木材や竹材を並ばせて縄で縛った物を
筏と呼びますが、これはいわば、
水に浮かべる船の様なものです。


水面一面に桜の花弁が敷き詰められ、
この様子が筏の様に見える事が
花筏という言葉の語源だと言われています。


また、筏に桜花の枝を添えた様子や、
散った花弁が乗っかっている様子の事も
花筏と呼ぶことがあります。


一方、春に咲く植物としての花筏
どのような特徴があるのでしょうか。


花筏は、モチノキ目に分類された雌雄異株の
落葉性の高さ2メートル程度と言う低木で、
葉の上に花が咲くといった特徴があります。


その名前の由来は諸説ありますが、
葉の上に花が咲く事から、葉を筏として、
花を人として見立てたことから
「花筏」と名付けられたそうです。
スポンサードリンク

花筏の咲く時期はいつなの?

一般的に、花筏が咲く時期
4月から5月と言われています。


葉の上に1から3輪の花を咲かせます。

花の色は淡い緑色をして、その大きさも
4~5mmと小さいのが特徴ですが、
葉の上に花を咲かせるため
比較的目立つ植物と言えるでしょう。


また、雌株の方は花の後に
果実を実らせる事も特徴的です。

果実は一枚の葉に対し1つ実り、
夏になると黒紫色に熟します。


花筏はとても珍しい植物なため、
見かける事は少ないかと思います。

その一方で、
花筏は茶花として利用される事も多いため、
茶道を嗜んでいる方であれば
見る機会も多いかもしれませんね。
スポンサードリンク

花筏の育て方についても解説!

種から育てていく事も充分可能な花筏ですが、
その育て方についても解説していきます。


まず、前提として押さえておきたいのが
花筏は日陰と湿気の多い場所を好むということ。


そして、耐寒性に優れているという事も
この植物の特徴の1つです。


また、花筏は根元が乾いてしまうと
育ちが悪くなってしまう一面もあります。

そのため、土の表面が乾いたら
こまめに水やりを行う事が大切です。


利用する土は、腐葉土や堆肥が沢山含まれた
水捌けの良いものが適しています。



他の低木が育ちにくい環境の中で
育ちやすく、常緑樹の下などでも
問題無く育っていくということが
花筏を育てる上での利点と言えるでしょう。


花筏は耐寒性がある植物でもありますが、
乾いた風を嫌う一面もあるため、
当てるのは避けた方が良いでしょう。


花筏は、自然放任でもある程度成長しますが、
乾燥が大敵な花筏の為、適度な水やりと
水捌けのチェックを行うことが、
育てる上で大切になってきます。

まとめ

「花筏」という言葉には


・春に咲く植物
・桜の散った状態を表す言葉

このような2つの意味合いがあります。


水面に敷き詰める花弁を、筏のように
見立てるなんてとても素敵な言葉ですね。


花筏が咲く時期は4月から5月。

育て方についても解説してみたので、
一度、自分で育ててみたいものですね。


それでは、今回はこの辺で失礼します。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!