語尾で「ですます」と「だである」の
どちらを使うべきなのか迷った事は
誰もが1度は経験していると思います。
受ける印象が全く異なってくる両者ですが、
一体どちらを使うべきなのでしょうか。
「ですます」と「だである」から受ける印象の違いや、
該当する接続詞と共に、詳しく見ていきましょう。
「ですます」調と「だである」調はどちらがいいの?
読書感想文に限らず、文章を締める際に
この2種類の文体があることは
日本語が使える人であれば誰でもご存知だと思います。
「ですます」と「だである」のどちらを使うべきかを
考える方も少なくはないと思いますが、
基本的には、どちらを語尾に使っても構いません。
自分が書きやすい方を選択しましょう。
ただ、「だである」調を使うようになるのは
小学校高学年位の時期からが多い傾向にあります。
ですので、小学校低学年、中学年のうちは
「ですます」調を使った方がいいかもしれません。
その一方で、「だである」調は断定系になっており、
教育目的の読書感想文としては望ましい文体なため、
中学生以降はこちらを使った方がいいと思います。
余裕があれば、先生に質問してもいいでしょう。
先生によって見解が異なる場合もあるので、事前に確認しておけば面倒なことにもならず安心です。
ちなみに、
読書感想文のコンクールの入選作品を見ていると、
小中学生は「ですます」を使う人もいれば、
「だである」が使われている作品もあります。
一方で、高校生が書いた文章の語尾になると、
「だである」が一般的になりますね。
「ですます」調から受ける印象とその接続詞について
両者の使い分けについて、もう少し詳しく解説します。
まずは「ですます」調から。
この口調を使うと、
読み手があなたの文章から丁寧さや
柔らかさを感じ取れるというメリットがあります。
利用する接続詞も異なります。
「ですます」調の接続詞は、
・ですが
・ですから
といったものを自然と使うようになります。
読み手に丁寧さなどを伝えたい方には
最適な文体と言えるでしょう。
その一方で、ですます調のデメリットとしては
語尾が単調になりやすい点が挙げられます。
読書感想文を書いている際に、
「~ます」「~ました」の繰り返しなど
似たような語尾が続く可能性も考慮しておきましょう。
「だである」調から受ける印象とその接続詞について
一方の「だである」調から受ける印象ですが、
こちらは語尾が断定口調になっているため、
引き締まった文章を書く際に最適な文体と言えます。
語尾も「~だ」「~である」以外に
「~したい」
「~と思った」
「~している」
などと「です、ます」調に比べると
種類が豊富な事もメリットとして挙げられます。
語尾が単調にならず、強く断定したような口調になるので
しっかりとした文章という印象を与える事が可能です。
また、客観的、理知的な印象を読み手に与えるので、
自我の強さを伝えやすいというメリットもあります。
小学校高学年を過ぎた辺りからは
「だである」調の使用が望ましいでしょう。
この記事のまとめ
今回は、読書感想文における「ですます」調と、
「だである」調の違いについて解説しました。
小学生、特に低学年や中学年のうちは丁寧な口調である
「です、ます」調を使用する生徒が多いのに対し、
断定口調である「だ、である」は、教育指導にも慣れてきた
小学校高学年、中学生位からの使用が望ましいです。
望ましい文章表現は、
「ですます」調に代表される丁寧さや柔らかさなどではなく、
語尾がキッパリと断定した「だである」調になります。
とは言え実際のところは、自分が書き易い、
使用し易い語尾で文章表現する事が1番です。
迷ったら先生に相談するのもありです。
「ですます」なのか「だである」なのかはあまり囚われず、
自分なりの方法で読書感想文の作成を行うといいでしょう。