コオロギといえば、秋に美しい鳴き声で私たちを楽しませてくれる昆虫です。
しかし、どこかで「コオロギは食べられる」といった事を聞いて、本当なのかと疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。
この記事では「コオロギは食べられるのか」という疑問に詳しくお答えすると共に、その栄養価やおいしいレシピなどをご紹介します。
コオロギは食べられるのか?その真相に迫る!
「コオロギは食べられるのか」と思われている方は少なくないと思いますが、ご安心下さい。
コオロギは食べても問題はありません。
実は、コオロギは栄養価が豊富な昆虫として有名で、アメリカやヨーロッパの一部ではコオロギ粉を使用したお菓子などが人気になってる程です。
そもそも現在、国連食糧農業機関(FAO)は人類に昆虫を食すことを促しています。
というのも、昆虫は栄養価が高いうえに飼育による増殖率よく、食料としてみると非常に効率がいいからです。
かつて「昆虫を食べる」という行為は、その見た目のせいもあるでしょうが、食べ物がない貧困の時に食べるというイメージがありましたが、現在では昆虫食を好んで食べる人はグルメの一つととらえているようです。
そして、もちろんこの昆虫のなかにコオロギは含まれています。
東南アジアなどでは各種のコオロギが食用として大量に売られていますし、大型種は民間療法の薬として利用されることもあるくらいです。
日本でも、一般的とは言えませんが食用として用いられています。
コオロギに含まれる栄養価について詳しく解説!
では、このコオロギの栄養価にはどのようなものがあるのでしょうか。
コオロギの栄養分の半分以上はタンパク質です。
昆虫も動物の種類に入るので、タンパク質を多く含んでおり、低脂肪なためコレステロール値も低く、とてもヘルシーな食品といえます。
また、動物にはアミノ酸を合成する力がありませんが、コオロギは幼虫時代に植物を食べているため、植物からアミノ酸を豊富に摂取して蓄えています。それに加え、コオロギは雑食なので植物だけでなく他の昆虫なども食べるのですが、その結果として、捕食した相手が蓄えていたビタミンやミネラルをも摂取しているのです。
このため、コオロギのビタミン・ミネラル含有量は、100gあたりに換算すると肉や魚よりも高い数値になるのです・・・!また、コオロギを食べる事によって、牛乳とほぼ同量のカルシウムを摂取できることも証明されています。
このように、コオロギは低コストと時間で食料に出来、さらに豊富な栄養価をもつ優れた食品だということが分かります。
コオロギを使用したレシピでおすすめのものは?
最後に、この栄養満点なコオロギを使用したおすすめのレシピをいくつかご紹介します。
まずは日本で発売されている昆虫料理本の中から、コオロギを使用したメニューを抜粋してみます。
・コオロギ入り豆腐ハンバーグ
・コオロギのピザ
・コオロギ入りワカモーレ
・コオロギのチョコフォンデュ
タイトルを見ただけでは「???」と思われるかもしれませんが、詳しい作り方や興味のある方は以下の「人生が変わる!特選 昆虫料理50」本を読んでみてください。
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この他のコオロギを用いたレシピとしては、「コオロギとススメバチの天ぷら丼」といったものが挙げられます。どうやらコオロギを食べるには、同じ昆虫食のイナゴの佃煮のように煮るというよりは、むしろ揚げたり、焼いたりする方が美味しいのかもしれません。
また、コオロギの見た目が大丈夫という方は「コオロギのロースト」という、もろコオロギの姿そのままな食べ物もあります。
どうしてもコオロギの見た目が嫌だという方には、アメリカなどで人気のコオロギを粉末にした「コオロギ粉」を試すという手もあります。
このコオロギ粉を用いた料理としては以下のようなものがあります。
・パンケーキ
・クッキー
・エナジー・バー
・コオロギ・チップ
・オーガニックキャンディー
これならば、コオロギの食感や見た目を気にせずに食べることが出来るのではないでしょうか。
この記事のまとめ
「コオロギは食べられるのか」といった疑問に詳しくお答えすると共に、その栄養価やおすすめのレシピについてご紹介しました。
昆虫を食べるなんて気持ち悪いと思っていた方も、この栄養価を見たら試しに一度は取り入れてみたくなった…かもしれませんね(笑)
また、見た目が気持ち悪いならコオロギ粉もありますし、これから来るであろう世界的な食糧難と、日本の食料自給率事情を考えると、もっと昆虫が身近な食料として食卓に並ぶ日が来るかもしれませんね。
なお、以下の記事では「コオロギの種類」について解説しているので、興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。
※参照:コオロギの種類や生息する時期について。寿命はどれくらい?