ラジオ体操は通常第一と第二の2つが知られていますが、どうやらそれ以降も存在するらしいのです。聞くところによると5番目、すなわちラジオ体操第五まであるそうですが、それは本当なのでしょうか。
そしてそれらはどのような運動を行うのでしょうか。
この記事では、ラジオ体操第三、第四、第五の概要や違いなどを動画付きで解説します!
ラジオ体操第三について
ラジオ体操は一般に行われているものでも第二までなのですが、以前はラジオ体操第三まであった事をご存知ですか?
それがこちら。
このラジオ体操第三ですが、実は2代目までが放送されており、初代は1939年12月1日に開始しましたが戦争のため終了しています。
一方の2代目は、1946年から47年にかけて行われていました。腕を大回転して屈伸する運動、両脚を開閉してリズム良く跳ぶ運動などがあったようですが、その複雑さゆえに音声のみで説明することが難しいとされ、廃止に至りました。
動画を見てみると、口頭だけで伝えなければいけない上に、ラジオ放送のテンポにも合わせるので冗長してもいけないのですから大変だったのかもしれません。
説明を聞いて皆が同じ動きをしない可能性もあったでしょう。
そんな2代目ですが、思わぬ形で復刻されます。2013年、龍谷大学の安西将也、井上辰樹両教授が滋賀県東近江市が行う健康づくり事業のために、ラジオ体操第3の復刻を開始。
健康づくり事業を進める際、適度に楽しく続けられる運動がないか考えた所、「あのラジオ体操に第3があった!?」という”意外性”が、興味付けになるのでは?と考えられたそうです。
現在では滋賀県や福島県の自治体、一部の中小企業で行われている他、コロナ禍におけるステイホームで出来る運動としても注目が集まっています。
ラジオ体操第四について
実はラジオ体操には「第四」と呼ばれるものがあったことをご存知ですか?
それがこちらです。
このラジオ体操第四ですが、第三に輪をかけて難しい内容になっています。
そもそも屋外で行うことが多い体操なのに椅子を使う、倒立はする、三人組で行うなど、およそ簡単にできる行為ではないんです。
というのも実は第四は正規に作られたものではなく、スポーツ用品メーカーのリーボックジャパンが販売するスポーツウェア「TAIKAN」のPV用に作成したものなんです。
(動画の1:45に、「TAIKAN」という名前が出てきます)
といっても製品名が出てくるのは動画の最後の方ですし、会社名については出てこないので、一見するとラジオ体操をしているようにしか見えないですよね。公式で第四が存在するかのように思えてしまいます。
PVであれば、誰でも行いやすい動きとはかけ離れた内容であることも頷けます。
ラジオ体操第五について
更に、ラジオ体操には「第五」と呼ばれるものまであるようです。
それがこちら。
しかし、このラジオ体操第五は、体操自体が存在するだけでどこから生まれたのか、正式なものなのか、あるいは第四のように別の目的があって作られたのかなど一切が謎なのです…
ラジオ体操第五の内容は主に上半身の動きが多く、素早い動作が特徴のようですね。
正式な第四がないのに第五を名乗っていますから、こちらも正規のものではない可能性が高いでしょう。
その一方で、第四が宣伝を目的としている事に対して、このラジオ体操第五がなぜ生まれたのかというのも気になります。
第五に関する情報が皆無で噂になっていないところをみると、商用目的でもなさそうです。
もしかしたら考案者が自分のために作ったという可能性もあるかもしれません。
少なくとも、第五は第四ほど難しい体操でもなさそうなので、もしかしたら正統の第四なのかもと考えてみるのも面白いかもしれませんよ。
この記事のまとめ
ラジオ体操第三、第四、第五についてご紹介しました。
どうやら明確に制定されたラジオ体操は第三までのようですね。第四は企業のPVであり、第五に至っては詳細は一切不明です。
第四、第五については、厳密には「ラジオ体操」とは言えないかもしれません。ただYouTube動画を参考にして体操のお手本を見ながら行うことができます。復刻した第三と同様、第四と第五も何かしらの形で普及すると面白そうですよね。
そんなラジオ体操の効果ですが、以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧になってみて下さいね。
※参照:ラジオ体操は仕事に効果がある?データや論文が示す調査結果とは