ラジオ体操といえば、夏休みの朝に子供たちが行うというイメージが強いと思います。
しかし近年、手軽に行えて健康に良いという理由でラジオ体操が見直され、メディアで活発に取り上げられるといった一種のブームにまでなってきています。
さらに子供だけでなく、ラジオ体操を職場でも行うところが増えているそうです。
今回はそんなラジオ体操が、仕事の効率を上げてくれるのかを調べてみました。
この体操の効果について検証したデータ、論文の調査結果もあわせてご紹介します！
ラジオ体操を行うと仕事に効果があるのか？
会社でラジオ体操を取り入れる場合、ラジオ体操を行う時間といえば就業前やお昼休みの時間ですよね。ただなんとなく体操を行っている方もいるでしょうが、実はこのラジオ体操を行うことで、仕事の効率が上がる可能性があるのです。
そもそもラジオ体操は、短時間で老若男女問わず誰でも出来、体全身の筋肉をまんべんなく動かすことが出来る万能の全身運動です。オフィスなど、限られたスペースの中でも簡単に効率よく全身運動が出来るので、職場に取り入れられやすいのです。
例えば、ニコニコ静画などで知られる「ドワンゴ」は、自社エンジニアの健康の向上を目的として、2013年の９月から毎朝ラジオ体操を行う取り組みを始めた事で話題になりました。
実際、ラジオ体操を就業前に行うと、神経の働きを活性化させ、血液を筋肉や脳へとバランスよく循環させることができます。つまり脳と体に朝を知らせ、目覚めをすっきりさせてくれる上に、その日一日を快適に働かせるようにしてくれます。
もちろん頭もすっきりしているので、仕事の効率も上がります。
NHKで6:30から放送されてますので、早起きして出勤前に行うのもいいかもしれません。
また、ラジオ体操をお昼休みに行うと血中の血糖が使用され、血糖値が上がりにくくなります。
そのため午後の眠気が起こりにくくなるので、体のストレッチ効果もあり、すっきりと午後の仕事もはかどりやすくなるのです。ある特定の時間帯にラジオ体操を行う事で、メリハリを付けることへの効果も期待できそうですね。
更にラジオ体操を行うと、セロトニンが分泌されるため、鬱の予防にもなります。
ラジオ体操を職場に取り入れる事は、仕事へ良い影響をもたらしてくれると言えそうですね。
データや論文が示す、ラジオ体操の効果とは？
しかし、ラジオ体操には本当に効果があるのかについて懐疑的な方もいると思います。
何かしらのデータや論文で根拠が示されてないと、胡散臭く感じてしまいますよね。
ちなみに筆者もどちらかと言えばこのタイプです(笑)
ラジオ体操がもたらす効果については、様々な機関が調査結果を発表しています。
例えば、神奈川県立保健福祉大学の健康サポート研究会は平成23年にアンケート調査を行い、ラジオ体操の実施状況や実施している行政機関、していない機関への質問を行っています。
それによると、ラジオ体操を取り入れたことによる効果について
・健康の維持、増進が出来た
・準備体操に適していた
・気分転換が出来た
・規則正しい生活習慣が身についた
このような意見が上位にありました。
また「簡易保険加入者協会」という財団法人が、平成26年に行ったラジオ体操の実施効果に関する調査研究によると、ラジオ体操の実感効果として
・食事がおいしくなった
・心身が爽快になった
・生活が規則正しくなった
このような体調の変化が挙げられていました。
この他には、神奈川県立保健福祉大学の渡部鐐二教授の調査では、
・高血圧症の予防
・肥満の予防
・精神的な健康度の向上
・柔軟性や血行の促進
・体の痛みの軽減
このような効果が明らかになっています。
これらのデータや論文の調査結果を見てみると、ラジオ体操が健康に効果がある事は間違いないと言えるでしょう。もちろん効果には個人差は見られるでしょうが、職場などにラジオ体操を取り入れる事によって、業績アップの効果も期待できそうですね。
この記事のまとめ
ラジオ体操が職場や仕事にもたらす効果や、この体操に対するデータや論文の調査結果などをご紹介しました。ぜひともラジオ体操を職場に導入して心身ともにすっきりさせ、仕事の効率をアップさせてはいかがでしょうか。
ラジオ体操のイメージとしては、なんとなく体にいい簡単な準備運動という認識にとどまっている方が多いと思います。しかし実は動きの一つずつに意味があったり、効果があったりと調べれば調べるほど本当に奥が深い体操なんですよね。
以下の記事では、ラジオ体操の効果を時間帯ごとに解説しているので、興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。
※参照：ラジオ体操の効果は時間によって変わる？朝、昼、夕方、夜を比べてみた
