この記事では、これから教育機関や
コンサルティングファームなどで、
「人に教える」事を行っていくあなたに、
必ず心掛けて欲しい事を解説しています。


いわゆる「五者の精神」というもので、
教師は学者、役者、易者、芸者、医者である。


この考え方について、
詳しく見ていきましょう。

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教師やコンサルタントは「五者の精神」を持つべきである。


あなたがこれから、教育機関の教師、
もしくはコンサルタントになる場合、
まず、冒頭で紹介した「五者の精神」を
身に付けることから始めて下さい。


この「五者」とは何なのかと言うと、


・学者
・役者
・易者
・芸者
・医者



こちらになります。


では、この5つの言葉には
一体どういう意味があるのでしょうか。

1つずつお話ししていきますね。

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五者の精神その1:学者


まずはじめに「学者」についてです。


これは、人にものを教えるのであれば、
膨大な知識を身に付ける必要がある

という意味です。


生徒やクライアントに1つの事を教えるのであれば、
その「1つの事」だけを知ってるだけではダメで、
背景知識として「100の事」を知ってる必要がある訳です。


私は現在、コンサルティング会社で
クライアント企業のサポートを
多岐にわたって行っているのですが、


「人にものを分かりやすく教えるのは簡単ではないな…」

この事を、日々感じています。


逆に言えば、
膨大な背景知識を習得していれば、
生徒さんやクライアントさんと向き合う際に、
自信を持って教える事が可能になります。


また、知識や理論だけを
身に付けるだけじゃダメで、
あなたが教える分野の経験を積む事も
同時に行って下さい。


やはり自分の経験から生まれた言葉は、
どんな知識や理論よりも説得力がありますからね。


あなたがコンサルタントになる際は、
必ず、生徒さんやクライアントさんを
指導できるだけの知識を身に付ける為に、
日々、勉強やインプットを行ったり、
あるいは経験を積み重ねる事を意識してみて下さい。

五者の精神その2:役者


次に解説するのは「役者」です。

これは「人を惹きつける力」の事です。


あなたが、生徒さんやクライアントさんから、
魅力的な教師、コンサルタントだと
思われる為に必要になってくる心構えです。


具体的に何をやるべきかと言うと、


・話し方に気を配る:抑揚や間の取り方など
・場の盛り上がり方を上手くコントロールする
・その場に応じた身だしなみをする



この3つが挙げられます。


教師やコンサルタントは、
単にものを教える仕事ではなく、
テレビや映画に出てくる
「役者」の側面をある事を
必ず理解しておきたい所です。


この「役者」としての力を高めるには、
テレビや映画に出ている
本物の役者さんを観察したり、

あるいはあなたの身近にいる、
「人を惹きつける力」がある人の事を
真似してみる事から始めてみて下さい。

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五者の精神その3:易者



3つ目は「易者」です。

易者とは、いわば「占い師」の事ですね。


この易者、占い師の意味ですが、
生徒さんやクライアントさんが持つ
「不安」を、切り捨てる、取り除く力

を表しています。


例えばあなたが
大学受験の塾の講師を務めていた場合、
あなたが教える生徒さん、高校生や浪人生は
「今の自分が第一志望の大学へ行けるのかな?」等と、
多くの心配や不安を抱えている訳です。


その際、教師であるあなたは、

「君だったら絶対に合格できる!自分を信じろ!」

いわばこんな事を言うわけです。


その際、その教師の「易者」としてのスキルが
高ければ、生徒さんは
「もしかしたら合格できるかも…」と、
今までの不安が消え、逆に自信を持てるようになる訳です。


実際、その生徒さんが
行きたい大学に合格する可能性は
少なくともゼロではありませんよね。


大学に行ける可能性が1%でもあるなら、
先生はその可能性を後押ししてあげる必要があります。


この教師と生徒の例は、
腕が優れている占い師の言う事や診断結果を、
根拠がある訳でも無いのに
信じてしてしまう事とよく似ています。


なのであなたは、
生徒さんやクライアントさんにとっての
「易者」として彼らの不安を切り捨て、
その1つ1つ可能性が実現するように
後押しする必要がある訳ですね。


五者の精神その4:芸者


4つ目にお話しするのは「芸者」です。

これは、生徒さんやクライアントさんが
「楽しく」学べる環境を作る力
のことです。


単に知識や経験だけを聞くだけの授業って、

「ホント退屈だな〜」
「早く終わってくれないかな…」

こんな風に感じるものですよね!?


あなたも1度は経験してると思います(笑)


ただ、
先生やコンサルタントになるのであれば、
こう思われないよう心掛ける必要があります。


そこで必要になるのが、
生徒さんやクライアントさんに
知識や理論を教える際に、
タイミングよく「笑い」を盛り込むスキルになります。


「教えること」と「笑わせること」の2つを、
上手く混ぜ合わせる力が
求められてくる訳です。


ちなみに、
この「笑い」を上手く盛り込む際には、
あなた自身が明るく元気に振る舞う事が、
何より大切な事となってきます。


「陽気に振る舞う」とも言い換えますね。


あなたがこのように振る舞っていると、
生徒さんやクライアントさん
もその姿勢を感じ取り、
やがてその場も、明るいものへと変化していきます。

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五者の精神その5:医者


最後に解説するのは「医者」です。


簡単に言うと、生徒さんやクライアントさんの
性格やタイプを見抜くスキル
の事です。


彼らのタイプや性格を素早く見抜き、
その強みを伸ばしたり、
あるいは弱みを修正する力のことです。


「性格」や「タイプ」には色々あるのですが、
私が勤務しているコンサルティング会社でよく言われるのは、
相手が「理系」か「文系」のどちらのタイプなのかを
見抜いた上で教え方を変えるという事です。


例えば、理系タイプの方は良くも悪くも
理屈をこねくり回す傾向にあるので、
まず全体像、原理原則を把握させ、
それから具体的な作業を教えてあげると、
順調に伸びていく傾向にあります。


ちなみに僕はこちらのタイプですね。


一方、後者の文系タイプの方は、
小難しい理屈をあれこれ言うよりも、
作業の方法やテクニックを教えてあげると、
順調に伸びていく傾向にあります。


驚くほど短期間で成果を出す方が多いのも
このタイプの特徴ですね。


又、この例を英単語の暗記で置き換えると、


・理系タイプ
→語源や語尾も覚えるといいですよ。
・文系タイプ
→ごちゃごちゃ言わずに暗記しましょう!



このようになるでしょうか。


あなたがコンサルタントになる場合は、
まず、クライアントさんが
どちらのタイプなのかを
なるべく早い段階で見抜いた方が、
後々の指導もやり易くなります。


まとめ:教師に必要な「五者の精神」


この記事では、
教師やコンサルタントがまず身に付けて欲しい
「五者の精神」について解説してきました。


・学者
・役者
・易者
・芸者
・医者



この5点でしたね。


・学者…膨大な知識を身に付ける必要性
・役者…相手を引きつけ、魅了する力
・易者…相手の不安を取り除く力
・芸者…学びの場を楽しみに変える力
・医者…相手の性格やタイプを見抜く力



意味としてはこのようになります。


「五者の精神」の考え方は、
あなたが教育機関や
コンサルティングファームで
勤務していく中でも必須のスキルですので、
なるべく早めに身体にしみこませたい所です。