ちょっと買い物をして車に戻ったら屋外以上に高温で入りたくない!
そんな経験のある人は多いと思います。
炎天下の時期に駐車をすると、あっという間に車内温度は上がってしまいますよね。
しかも、この影響を受けるのは人間だけではありません。
車自体も故障を起こすことがあるんです。パソコンなどでもフル稼働させると熱に耐え切れずに故障しますよね。車も精密機械といって差し支えないですから当然なのかもしれません。
炎天下で車を故障させない為の対策と、駐車時における窓の扱い方について解説します。
炎天下で車を故障させない為の対策について解説
炎天下で車を故障させない為の対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
何よりもまず、車内温度を下げるのが故障対策の基本になります。
買い物で車から離れていた場合、戻ってきたらすぐに車内温度を下げましょう。高温のままで発進させるとバッテリーが上がって動かないケースがあるからです。
車内温度を手っ取り早く下げるには以下の方法があります。
・窓を開け示して空気を入れ替える
・濡れたタオルで車内を拭く
・車に水をかける
・冷房を入れる
ただし、一番の下の「冷房」は車のシステムである以上、いきなり入れるとこちらもバッテリーに負荷をかける可能性があるので注意が必要です。
冷房をかける際は、ある程度温度が下がってから行ったほうが良いですね。いきなり冷房をガンガンに効かせてバッテリーが上がってしまい、エンジンが動かず帰れなくなっては本末転倒です。バッテリーに関しては、出かける前に液の量を確認するのも対策の一つですね。
また、エンジンの冷却装置のチェックもおすすめです。
ラジエーターの中にエンジンの温度上昇を防ぐための冷却水が入っているのですが、水の量が少ない、あるいは水自体が高温になっていてはエンジンが故障しやすくなるからです。
他には「車内温度を上げない」事を心掛けるのも重要です。
その対策としては日陰に駐車をするのは勿論のこと、サンシェードを車にかけておく事もオススメです。フロントガラスや後部の窓にサンシェードをかけるだけで、温度が15℃変わると言われています。2000円以下の価格で購入できるので、一度試してみるのもいいと思いますよ。
炎天下で車を駐車する場合、窓は開けても大丈夫なの?
車内温度を上げない方法としては、駐車場に窓を開けておくという方法もあります。
窓を開けっ放しにしておけば、締め切った場合に比べて温度の上昇は防ぐことができます。
しかし、この方法は防犯の面で言うとおすすめできません。
窓が少しでもあいていればそれを利用して車や車内にあるものを盗むことが可能だからです。
全開じゃなければ安心という考えは厳禁です。
どうしても窓を開けて車内温度を保ちたいのであれば、防犯設備が整った場所で停めている場合のみで行い、開けるのも1センチ程度に留めてください。ただし、雨が降っている場合は雨水が車内に入り込む可能性があるのでお勧めはできません。
また、防犯面が心配であれば無理に行う必要はないと思います。
(筆者も心配性なので、この方法は怖くてできませんね…)
車内が暖まらないようにしたければ窓は閉めきり、日陰のある場所への駐車やサンシェードの利用、あるいは断熱フィルムなどで保護する方が防犯面では安心です。
特に断熱フィルムは、貼るだけで日光や紫外線を予防できる効果が見込めます。
ただし、色付きの断熱フィルムを貼ると車検ではじかれるケースがあるので注意が必要です。
自分で行う場合は透明なものを選び、それを貼るのがいいでしょう。
また、業者に依頼して行ってもらうとより安全です。
この記事のまとめ
炎天下で車を故障させない対策方法についてご紹介しました。
・車内温度をその都度下げる
・そもそも車内温度を上げない
基本的にはこの2つのいずれかを行う事が故障対策に繋がります。
このうち「車内温度を上げない」方法として駐車時に窓を開けるという方法が挙げられるのですが、仮に行うにしても1cm程度に留めておきましょう。防犯面が心配であれば無理に行おうとはせず、サンシェードや断熱フィルムを用いて工夫したいところですね。
なお、以下の記事では「そもそも炎天下ってどういう意味なの?」といった疑問について解説しているので、興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。
※参照:炎天下の意味や正しい使い方について。反対語は氷点下?