夏に涼しげなブルーや白の花を咲かせるアガパンサス。
数年前、我が家の庭にも咲いていました。
あまりに生育が旺盛でしたので、他の植物を下敷きにしてしまうほどでした。
その時は、育て方をもう少し理解しておけば・・・と思ったものです。
この記事では、アガパンサス花が咲かない理由と共に、この花の育て方を地植え(庭植え)と鉢植えに分けてご紹介します。
Contents
アガパンサスの育て方をわかりやすく解説
アガパンサスは非常に育てやすく、これから園芸を始めたい方にもおすすめな花の1つです。
この花は、地植えでも鉢植えでも育てることができます。
それぞれの育て方について見ていきましょう。
地植え(庭植え)でアガパンサスを育てる場合
まず、地植えの育て方について見ていきましょう。
この場合は、植え付ける2週間前までに植える場所をよく耕しておくのがコツです。
元肥として腐葉土や堆肥を加え、土とよく混ぜておいてください。
また、私はアガパンサスを地植えで育てていた際、水やりはほとんどしませんでした。
後ほど解説しますが、アガパンサスへ水をやり過ぎると根腐れを起こすことがあります。
この花は、乾燥が続く場合以外は雨水だけで育ちます。また、アガパンサスは生育も旺盛ですので、大きくなったら株分けをして別な場所に移してあげるのがポイントです。
鉢植えでアガパンサスを育てる場合
鉢植えの場合は、品種によって鉢の大きさを調整してください。
アガパンサスはとても根の生育が旺盛な植物なので、横にも下にもすぐ伸びるため、鉢の深さは大きい方がいいでしょう。
その上から培養土の縁から2~3センチ下まで入れます。
使う土は、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものの他に、市販の草花培養土を利用しても構いません。
鉢の置き場所は日の当たる場所に置くのがポイントです。
ただし、過温はくれぐれも避けて下さい。
その後、白い根が周りにびっしり張って、底からも飛び出ていたら、一回り大きな鉢に植え替え又は株分けしましょう。
ただし、あまり小さく株分けをすると根が充実するまで花が咲きません。
また、根が黒く溶けているようなら根腐れしている証です。
元気な根だけ残して、取り除き植え替えましょう。
他の鉢などに植え替える際は、鉢の土を乾かして落ちやすい状態にして植え替えると、根も傷めにくいでオススメです。
植え替えの用土ですが、鉢底石をひいたら赤玉7、腐葉土3の割合に混ぜた土に油粕少々または緩効性の肥料を入れた土で植え替えるのがオススメです。
ただし、根がかなり傷んでいる場合は肥料を入れずに植え替えた方がよいでしょう。
元気になったら肥料はあげれば大丈夫です。
春には草花用の緩効性肥料、あるいは油粕などをあげるといいですね。
根が貧弱なら充実不足、置き場所をもう一度チェックして日当たりの良い場所に置きましょう。
アガパンサスの花が咲かない理由とその対処法について
その一方で、アガパンサスの花が咲かない事でお悩みの方も少なくないと思います。
なぜ花が咲かないのでしょうか。その理由は一体何なのでしょうか。
アガパンサスの花が咲かないのは、育て方が間違っている可能性が高いです。
根本的な理由をしっかり見つけて改善しないと、いつまでたっても花は咲きません。
まず、株分けをする際にあまり細かく分けてしまうと、花を咲かせるほど株が充実するまでに時間がかかってしまうことがあります。アガパンサスの株分けをするときは、できるだけ大きめに分けるようにしてください。
筆者の庭にも数年前、アガパンサスの花が咲いていたのですが、株が充実していなかったため咲かなかった記憶があります。
この点を改善した所、2年目は数本の花が咲き、3年目にたくさんの花がつきました。一度試してみて下さい!
また、日当たりが悪すぎるのも花が咲かなくなる原因です。アガパンサスはお日様が大好きなので、日当たりの良い場所に置きましょう。植えている、あるいは鉢植えを置いている場所の日当たりが悪い場合は、午前中だけでも日の当たる場所に移動させてください。
そして、根が痛んだり腐っていることも花の咲き方に影響が出てしまいます。
根詰まりがおこっている場合は鉢を植え替えて、腐ってる場合は水やりの量を少なくするなどして対処してください。
この記事のまとめ
アガパンサスの育て方や花が咲かない理由についてご紹介しました。
この花は、地植え(庭植え)と鉢植えの両方で育てることができるので、これから園芸を始められる方にも比較的育てやすいタイプの植物だと思います(^^)
また、アガパンサスの花が咲かない理由としては、以下の4つが挙げられます。
・株分けが細かすぎる
・日当たりが悪い
・過度な温度になっている
・根詰まりしている
これらのポイントを押さえれば、あまり手もかからず丈夫に育つと思います。
頑張って夏空に、アガパンサスの青い花を咲かせてみましょう!
余談ですが、アガパンサスのことをムラサキクンシラン(紫君子蘭)と呼ぶことがあります。何故このように呼ばれるのか。名前の由来などアガパンサスの雑学を以下の記事で解説してますので、あわせてご覧になってみて下さい。
※参照:紫君子蘭(アガパンサス)の名前の由来やその花言葉について。原産地はどこ?