長期休みの宿題の中で、読書感想文が
1番うっとうしいと感じる高校生の方は
かなり多いのではないかと思います。
本を読むのも面倒くさいのに、
そのあと感想文を書くなんて…
しかも小中学生の時より
原稿用紙の枚数が増えてる!
やりたくないなぁ…
そんな高校生のあなたのために、
読書感想文でおすすめの本を3冊紹介すると共に、
その書き方のコツについても解説します!
Contents
高校生の読書感想文でおすすめの本の選び方は?
高校生になると、小中学生の頃に比べて、
難しい本を読んだりする機会が増えるもの。
今回の読書感想文を機会に、少しハードルが高い本に
チャレンジしようかと思われている方もいると思います。
例えば、歴史や政治経済といった分野に関する書籍や、
物理や数学などのジャンルを選ぶのもいいでしょう。
また、太宰治などの文学的要素が強いものや、
「戦争と平和」「嵐が丘」などの海外の文学に
チャレンジしてみるのもいいと思います。
ただ、あまりにも難しい本を選んでしまうと、
なかなか課題が進まず、苦しむことになってしまいます。
読書感想文における本選びは、
・興味があるジャンルの本か
・読んでいて難しいと感じないか
・最後まで読んでみようと直感で思えるか
この3つを軸にして選んでみて下さい。
高校生の読書感想文でおすすめの本を3冊紹介!
ではここで、高校生の読書感想文で
おすすめの本を3冊ご紹介します。
おすすめの本その1:一瞬の風になれ
著者:佐藤 多佳子(詳細と購入はこちらから)
主人公の新二はサッカーをしていたものの、
兄で現役のサッカー選手である健一に対する
もやもやとした感情からこの道を断念。
そして、親友で陸上部の連の影響を受け、
神奈川県の高校で陸上競技をはじめます。
主人公が陸上に打ち込む姿は迫力満載。
陸上部の方はもちろん、何かしらのスポーツに
打ち込んだ経験のある方であれば、
共感できるポイント満載な1冊です。
著者の佐藤多佳子さんは、なんと4年間も
高校陸上への取材を行っているだけに、
非常に質が高い内容になっています。
おすすめの本その2:博士の愛した数式
著者:小川 洋子(詳細と購入はこちらから)
家政婦として働く「私」はある日、
年老いた元大学教師の家に派遣されます。
彼は優秀な数学者でしたが、過去の事故によって、
80分しか記憶を維持できないのでした。
数学にしか興味を示さない彼との
コミュニケーションは困難をきわめますが、
「私」の10歳になる息子の登場によって、
その関係に変化が訪れます。
作品中には、多くの数式や証明が出てきますが、
数学が苦手な人でも大丈夫。
読んでいくうちに、不思議なことに
数式が美しいものに感じられてきますよ。
読み終えた時に静かでゆっくりとした
ぬくもりを感じられる。そんな小説です。
おすすめの本その3:羅生門・鼻
著者:芥川龍之介(詳細と購入はこちらから)
国語の教科書に載っている作品なので、
高校生になると知っている方もいると思いますが、
実際に読んだことのある人はあまりいないのでは?
せっかく読書感想文を書くのですから、
この機会に、読んでみるのもいいかもしれません。
この本は、表題作「羅生門」「鼻」の他、
全部で6つの作品を収録した短編集です。
長い本を読むのは苦手という人にも
案外おすすめかもしれませんね。
なお、この短編集に掲載されている作品ですが、
テーマは全て「人間」となっています。
芥川龍之介ならではのブラックユーモア溢れる
世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
※参照:高校1年生の読書感想文におすすめの本を4冊紹介!
※参照:高校2年生の読書感想文でおすすめの本を5冊紹介!
読書感想文の書き方の3つのコツも解説!
本が決まったら感想文を書き始める訳ですが、
何かしら、書き方のコツはあるのでしょうか。
ポイントを3つ挙げてみたいと思います。
書き方のコツその1:本から学んだことを書き出しに書く
読書感想文の書き出しに何を書くか決まらず、
その先が一向に進まない・・・
というのはよくあることですね。
そこでおすすめしたい書き方が、
その本から学んだことを書き出しとして
最初に書いてしまうという方法です。
「私はこの本に出会って○○の大切さを知った」
「この本を読むまで○○だとは思いもしなかった」
「私の生活はこの本のおかげで○○に変わった」
このように、「まとめ」のような感じで
ざっくりと書き出しを作成してみましょう。
書き方のコツその2:テーマを決めて、脱線しない
すると、自分なりのテーマがはっきりするので、
その後の文章もとても書きやすくなります。
読書感想文におけるテーマは1つでよいので、
以後はここから話が逸れないように注意して
本文を書き進めていくのがコツになります。
書き方のコツその3:文体は「だである」調で書く
先生からの指定がある場合は別ですが、
文体は「ですます」調ではなく
「だである」調で書きましょう。
小中学生なら問題ないかもしれませんが、
高校生の読書感想文における「ですます」調は、
全体的に単調な印象を、読み手に対して与えます。
「だである」調を用いた書き方の方が、
キビキビとした臨場感のある文章に仕上がります。
この記事のまとめ
高校生の方が読書感想文の本を選ぶときは、
自分が興味があるジャンルの中で難しすぎず、
読んでいて苦にならないものを選びましょう。
また、読書感想文の実際の書き方としては、
自分で決めたテーマを1つ書き出しに書いて、
以後脱線しないようにするのがポイントです。
このテーマとは、あなたが本から学んだ事です。
文体の書き方のコツとしては、
読み手に単調な印象を与えないためにも、
「だである」調で書いたほうが良いでしょう。